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2024年の活動
令和6年第3回「歯髄保存と抜髄の線引き」
[日程] 令和6年10月26日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後7時30分まで
[講演会場] 「広島県歯科医師会館」2階 研修会室
[演題] 「歯髄保存と抜髄の線引き」
[講師] 吉岡デンタルキュア 吉岡 俊彦先生
講演内容
【講演テーマ】
「歯髄保存と抜髄の線引き」
日々の診療の中で歯根破折によって抜歯となる歯が多いことは各先生が感じていると思います。「根管治療を行うと枯れ木のように歯が弱くなる。」という説明は実は間違っているのですが、やはり歯を大きく削ることになるために既根管治療歯の破折のリスクは生活歯よりも高くなります。もし、その歯の歯髄を残すことができていたならば、根尖性歯周炎や歯根破折が生じず、その歯を抜歯することなく、今後も機能していたかもしれません。
歯髄保存に関する診療ガイドラインが本年の7月に日本歯内療法学会と日本保存歯科学会の合同で発刊されました。その診療ガイドラインの解説も行いながら、う蝕による痛みがあったら抜髄、カリエス取って露髄したら抜髄、ではなく、残せる歯髄かを見極めて、極力歯髄を保存する時代に変わってきていることを先生方にお伝えしたいと思います。
ただ、なんでもかんでも歯髄を残すことが正義ではなく、必要な時には適切に抜髄を行い、根尖性歯周炎を予防することももちろん重要となります。根尖性歯周炎の発症による再根管治療の繰り返しも歯根破折に大きく近づいてしまいます。もう一度、根管治療の基本的な手技の確認や現在の世界の潮流について解説を行えたらと考えております。
※上記の診療ガイドラインは両学会のHPから無料でダウンロードできますので、ぜひ事前にご確認下さい。
【略歴】
2007年 東京医科歯科大学歯学部 卒業
2008年 広島大学病院歯科臨床研修医 修了
2008年 東京医科歯科大学歯髄生物学分野 入局
2012年 博士(歯学) 取得
2012年 東京医科歯科大学歯学部附属病院 医員
2013年 吉岡歯科医院 勤務
2016年 吉岡デンタルキュア 開設
東京医科歯科大学(東京科学大学) 歯髄生物学分野 非常勤講師
日本歯内療法学会 専門医 代議員 ガイドライン委員会委員
選挙管理委員会委員 西日本歯内療法学会 理事
令和6年第2回「口腔外科のアップデート」
[日程] 令和6年8月31日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後7時30分まで
[講演会場] 「広島県歯科医師会館」2階 研修会室
[演題] 「口腔外科のアップデート:咬合の再建と顎関節外科を含めて」
[講師] 相川友直 広島大学大学院医系科学研究科 口腔外科学 教授
講演内容
【講演テーマ】
「口腔外科のアップデート:咬合の再建と顎関節外科を含めて」
相川友直広島大学大学院医系科学研究科 口腔外科学 教授
広島大学病院 口腔顎顔面再建外科 科長
口腔外科の根底は「咬合機能の再建」にあり、現在では「咬合獲得を前提とした顎再建」の概念があります。なかでも、顎変形症手術は飛躍的に発展した診療分野の一つです。ほとんどの顎再建手術が外科医の“センス”による顎再建手術から、“予知性が高く、均てん化された”コンピューター支援手術に変わりつつあります。顎関節再建には従来の肋軟骨再建手術に加えて人工関節全置換術も導入され、口腔外科医にとってチャレンジにつながっています。コンピューター支援手術などのテクノロジーの発展をもってしても、外科医育成の難しさはますばかりかもしれません。
本講演では、口腔外科再建に関するアップデートと注意すべき顎関節疾患について講演させていただきます。また、われわれが取り組んでいる口唇裂口蓋裂の国際医療支援についても少し紹介させていただきます。
【略歴】
1983年 広島大学歯学部入学(19回生)
1990年 広島大学歯学部 卒業(20回生)
1994年 大阪大学大学院歯学研究科 修了
1994年 日本学術振興会特別研究員
1997年 大阪大学歯学部附属病院 第一口腔外科 医員
1998年 八尾徳洲会総合病院 医長
1999年 マサチューセッツ総合病院 内分泌部門 骨代謝
2001年 大阪大学歯学部附属病院 第一口腔外科 医員
2003年 大阪大学大学院歯学研究科 口腔外科学第一教室 助教
2009年 同上 講師
2019年 同上 准教授
2022年 広島大学大学院医系科学研究科 口腔外科学 教授
社会活動:JICA草の根技術協力事業「口唇口蓋裂総合治療のための医療援助プロジェクト」活動 実施責任者
所属学会:日本口腔外科学会(代議員)、日本口腔科学会(評議員)、日本顎変形症学会(理事・評議員)、日本口蓋裂学会(評議員)、日本顎顔面外傷学会(評議員)、口腔顔面神経機能学会(理事)、日本口腔腫瘍学会、日本骨代謝学会、IBRA; International Bone Research Association, Faculty、SORG; Strasburg Osteosynthesis Research Group, Faculty
令和6年第1回「メタルフリートリートメント2024~知っておきたいエビデンスと成功のポイント~」
[日程] 令和6年3月9日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後8時まで
[講演会場] 「広島県歯科医師会館」2階 研修会室
[演題] 「口腔外科のアップデート:咬合の再建と顎関節外科を含めて」
[講師] 日本歯科大学附属病院総合診療科 山瀬 勝 准教授
講演内容
【講演テーマ】
「メタルフリートリートメント2024
~知っておきたいエビデンスと成功のポイント~」
補綴治療には2つの視点があると考えています.トップダウンで治療計画を考え,それぞれの歯の存在意義を考える視点と,個々の歯を可能な限り保存することを考えるボトムアップの視点です.今回の講演では後者の考え方にこだわり,1本1本の歯をいかに機能させていくかということを,「材料学」と「接着」の観点からお話しします.
修復治療には様々な材料が使用されていますが,優れた審美性を有し,金属アレルギーの問題からも解放されるメタルフリー修復は現代の歯科診療においてその存在価値が高まっています.さまざまな材料を用いることで,これまでメタルセラミックスが担っていた審美修復治療を金属を使用せずに行うことが可能となりました.CAD/CAMレジン冠やファイバーポスト,高強度硬質レジンブリッジに続き,2023年12月よりPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)を材料としたPEEK冠が保険収載され,メタルフリー修復への流れは今後も加速していくものと思われます.しかし治療を成功させるためには材料の特徴を把握し,表面処理や接着操作を含めた取り扱いについて十分理解する必要があります.
本講演ではセラミックスや高分子材料を含めたメタルフリー修復の種類と特徴,そしてその臨床応用について,最新の知識をエビデンスとともに解説します。
【略歴】
1992年 日本歯科大学歯学部 卒業
1996年 日本歯科大学大学院歯学研究科 修了
2004年 ニューヨーク大学歯学部 Visiting Scholar
2012年 日本歯科大学附属病院総合診療科 准教授









