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2012年の活動

[演題]矯正治療を日常臨床にどう取り入れるかー矯正歯科の最新事情— 

[日程]  平成24年3月17日土曜日
[講演時間]午後6時から 午後8時30分まで
[講演会場]「広島エソール2階」県歯科医師会館となり
[懇親会場]場所を選定中です。午後8時30分より
[講師] 広島大学歯科矯正科講師 谷本幸太郎先生
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[講演内容]
―矯正治療を日常臨床にどう取り入れるかー矯正歯科の最新事情―
「この不正咬合、放っておいていいの?」、「親御さんはまだ全く気にしていようだけど、いつアナウンスしたらいいの?」このように思われることはないでしょうか。矯正歯科専門医は相談するだけでもお金がかかる、痛い、治療期間が長い、これが矯正歯科の一般的なイメージだと思います。こうしたことから自分でできることなら何かやってあげたい、そうお考えの先生も多いのではないでしょうか。そこで、矯正に興味をお持ちの先生方、既に診療に導入されている先生方にも役立つように、以下の内容をまとめました。
① ムーシールドなど、本格的な矯正歯科治療の前段階の装置の有効性
② 早期の矯正医への誘導が必要な場合の判断基準
③ 金銭問題で矯正歯科専門医への誘導が難しい症例への簡単な矯正法の紹介
④ 非抜歯矯正治療等の考え方、患者への説明方法
⑤ 最新の矯正治療の紹介
⑥ 矯正治療における広島大学との連携

また、ある程度治療をしたけれども、それから先矯正歯科に紹介すべきかどうか、どのタイミングが最適なのか、判断に迷われる場合もあるのではないでしょうか。近年歯科における連携医療の重要性が指摘されています。矯正歯科においても、他の診療科だけでなく、医科や歯科開業医との理想的な連携のありかたを模索しているところです。そこで、広島大学病院矯正歯科の診療や最新の研究内容の紹介も交えながら、矯正専門医の実態や連携治療の進め方についてお話させていただきます。

略歴
平成4年 広島大学歯学部卒業
平成4年 医療法人社団歯友会赤羽歯科勤務
平成7年 広島大学歯学部矯正歯科学講座入局
平成9年 広島大学歯学部附属病院医員
平成11年 広島大学歯学部助手
平成16年 広島大学病院矯正歯科外来医長
平成17年 米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学
平成19年 広島大学病院講師 現在に至る
日本矯正歯科学会認定医 日本矯正歯科学会指導医 日本顎関節学会指導医 
日本顎関節学会専門医
谷本幸太郎
〒734-8553広島県広島市南区霞1-2-3
広島大学病院矯正歯科

[演題] 私が実践している歯内・歯周治療および実現させたい歯内・歯周治療

[日程]   平成24年7月21日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後8時30分まで
[講演会場] 「広島エソール2階」県歯科医師会館となり
[懇親会場] 場所を選定中です。午後8時30分より
[講師]   広島大学大学院医歯薬保健学研究院 
歯周病態学研究室 准教授 柴 秀樹先生
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[講演内容]
現在の歯学研究、とりわけ歯周病および歯内疾患の研究に求められているものは「①細胞機能制御による(生物学的概念に基づく)治療・予防の実用化」および「②オーダーメード医療の実用化」と考えています
。①を実現するために、生物学的活性因子を用いた歯周組織再生療法および歯髄・象牙質複合体の再生療法の開発および歯肉上皮細胞の機能制御による歯周炎予防・治療薬の開発に関する研究を遂行しています。
②を実現するためには、歯肉溝滲出液中のタンパク質と歯周炎の臨床所見との関係あるいはそのタンパク質の遺伝子型と臨床所見との関係に歯周病原細菌やサイトカインに対する宿主細胞の応答性を加えた新しい診断法・治療基準の確立が必要です。
私が目指す細胞機能制御による歯内治療は、増殖因子、低分子化合物などを用いることによって、宿主細胞(例えば、歯髄細胞や根尖周囲の歯周靭帯細胞)の機能を積極的に制御することに主眼を置き、修復象牙質の形成や根尖部の封鎖を実現させる歯内療法です。すなわち、分子、細胞レベルで治療促進のメカニズムを説明できる治療法です。宿主細胞が活性化因子によってその機能を発揮できる環境を整えるためには、歯髄あるいは根管内の感染細菌を宿主細胞に傷害を与えることなく除去しなければなりません。したがって、感染細菌の除去には、宿主細胞に為害性を及ぼさない、すなわち選択毒性がある抗菌薬の使用が現時点では相応しいです。そこで、宿主細胞に傷害を及ぼすことなく感染細菌を除去するという観点から、根管内細菌嫌気培養検査および抗菌薬感受性システムを利用した歯内療法を紹介させていただきます。根管内細菌嫌気培養検査とともに診断・治療成績の向上に欠かせない歯科用CTおよびマイクロスコープを用いた症例も提示させていただきます。
歯周療法では、生物学的活性因子としては、エムドゲインⓇゲルやGEM21SⓇに(ヒトリコンビナントPDGF-BBとβ三リン酸カルシウム)が使用可能で、積極的な細胞機能制御による歯周組織再生療法が実施可能になっています。また、線維芽細胞増殖因子-2(FGF-2)を用いた歯周組織再生療法が治験段階中です。私が所属する教室(主任教授:栗原英見)では、脳由来神経栄養因子を用いた歯周組織再生療法の開発を進めています。歯周組織再生療法を実施するためには、炎症と力のコントロールが確実に行なわれる必要があります。歯周組織の再生について、GTR法やFGF-2を用いた歯周組織再生療法に加えて、非外科的歯周治療および歯周組織再生療法に分類されない歯周外科治療後に認められた歯周組織再生について症例を提示させていただき、炎症と力のコントロールが歯周組織の再生に必要であるという事実を確認していただきたく存じます。さらに、本講演を通じて、根尖部および辺縁部の歯周組織の効果的な再生について一緒に考えていただけましたら幸いです。
略歴
平成元年3月 広島大学歯学部卒業
平成5年3月 広島大学大学院歯学研究科修了(歯学(博士))
平成5年4月 広島大学歯学部附属病院医員
平成5年11月 広島大学助手歯学部
平成14年4月 広島大学助手大学院医歯薬学総合研究科
平成14年11月 ルイビル大学歯学部ポストドクトラルリサーチフェロ- (ケンタッキ―州ルイビル)
平成16年11月 広島大学助手大学院医歯薬学総合研究科
平成17年5月 広島大学講師病院
平成21年10月 広島大学病院診療准教授
平成21年11月 エイズ治療拠点病院医療従事者海外実地研修(サンフランシスコ)
平成24年4月 広島大学准教授大学院医歯薬保健学研究院
学会の資格・役職など
日本歯内療法学会(指導医・専門医)
日本歯周病学会(専門医)、
ICD制度協議会(インフェクションコントロ-ルドクタ-)
日本HIV歯科医療研究会(理事)
受賞歴
日本歯科保存学会奨励賞 (1997年)
日本歯周病学会学術賞 (2006年)
日本歯内療法学会デンツプライ賞 (2009年)
広島大学病院感染対策活動職員表彰 (2012年)

[演題]口腔顔面痛を考える~歯科麻酔科・ペインクリニック外来での疼痛治療経験~

[日程]   平成24年9月29日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後8時30分まで
[講演会場] 「広島エソール2階」県歯科医師会館となり
[懇親会場] 場所を選定中です。午後8時30分より
[講師]   広島大学医歯薬保健学総合研究院 統合健康科学部門歯学分野 歯科麻酔研究室土井 充先生
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[講演内容]
 「執拗に歯痛を訴えているが口腔内には全く異常が認められない。やむを得ず該当する部位の歯を抜髄・抜歯したが、痛みは止まらずむしろひどくなった。」「インプラント手術や歯内治療の直後から、歯痛・しびれ・口腔異常感覚を訴えはじめ、咬合調整などを行うが全く改善しない。さらには、めまい・耳鳴りなどまで訴え出した。」当科に送られてくる紹介状では、このような内容を散見する。
歯科医院を受診する患者の主訴の多くは「痛み」である。口腔顔面領域の痛みには、歯や歯周組織に由来しない、非歯原性の歯痛・顔面痛も少なからず存在する。「口腔顔面痛(oral+facial +pain:OFP)」はそういった非歯原性の口腔顔面領域・頚肩部の痛みの治療学として、近年発達してきた分野であり、歯科麻酔科外来は、まさにその口腔顔面痛患者を対象としている外来である。口腔顔面痛の病態は、骨格筋、頭痛、神経障害性、心理社会的要因、中枢性など多種多様であり、その管理・評価にはあらゆる医学領域の知識・協力が必要となってくる。
今回は口腔顔面痛疾患について、当科外来でも多く遭遇する筋・筋膜性疼痛、神経障害性疼痛(抜歯後のしびれなど)、心理社会的要因による痛み(精神疾患・身体表現性障害などによるもの)を中心に、症例を交えて報告する。
略歴:1977年 山口県下関市生まれ
   2001年 福岡歯科大学卒業
   2001年 福岡歯科大学附属病院臨床研修医(麻酔科、障害者歯科、高齢者歯科)
   2002年 福岡歯科大学麻酔科入局
   2004年 聖マリア病院(福岡県久留米市)麻酔科
   2005年 九州歯科大学 歯科麻酔科 口腔・神経疼痛外来研修
   2006年 福岡歯科大学 麻酔学講座 助教
   2007年 日本歯科麻酔学会専門医
   2007年 広島大学 歯科麻酔学講座 助教
   2011年 日本口腔顔面痛学会指導医      現在に至る
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[演題]「補綴治療における咬合採得と調整の勘所」

[日程]   平成24年11月24日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後8時30分まで
[講演会場] 「広島エソール2階」県歯科医師会館となり
[懇親会場] 場所を選定中です。午後8時30分より
[講師]   日本大学松戸歯学部 クラウンブリッジ補綴学 准教授 小林 平 先生
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[講演内容]
このたびは広島あすなろ会での講演のお誘いをいただきありがとうございます。専務の平岡先生とは大学のクラブで「同じ釜の飯」を食った仲間で、私は卒業後もクラブの指導のために大学に奉職し、四半世紀を迎えようとしております。平岡先生とは年に数回はお会いするのですが、仕事の話をした記憶はなく、私が大学へ奉職していることもクラブのためであると思われているのかもしれません。そこで、この機会を頂戴したことで大学での私の補綴臨床の取り組みに関して皆様にお話しさせていただき、少しは尊敬(平岡先生より)していただけることを目標に、皆様と補綴治療に関する様々なテーマについて意見交換をさせていただければ幸いです。
1.初診時の口腔内所見から咬合診査 
2.補綴治療計画の立案
3.(支台築造の再考)
4.咬合採得
5.義歯の臨床
6.インプラントの臨床
講演時間は限られておりますが、夜は長いとお聞きしておりますので、講演時間内では総論的なお話を中心に、懇親会以降で各論と意見交換をさせていただき、先生方の明日からの日常臨床に少しでもお役にたてればと思っております

略歴:
昭和63年4月1日 日本大学松戸歯学部 補綴学第2講座
平成6年4月1日  日本大学松戸歯学部 補綴学第2講座 助手
平成12年4月1日 日本大学松戸歯学部 総合歯科診療学講座 助手
平成13年4月1日 日本大学松戸歯学部 総合歯科診療学講座 専任講師
平成15年8月~17年8月 カナダMcGill大学歯学部 Visiting professor 
平成17年4月1日 日本大学松戸歯学部 歯科臨床検査医学講座 専任講師
平成18年4月1日 日本大学松戸歯学部 クラウンブリッジ補綴学 助教授
平成19年4月1日 日本大学松戸歯学部 クラウンブリッジ補綴学 准教授 
現職:所属学会・日本補綴歯科学会(認定医・指導医)
・日本口腔インプラント学会(認証医)・日本スポーツ歯科医学会
・日本顕微鏡歯科学会・国際歯科研究会(I.A.D.R) 等
社会活動
平成2年度 全日本拳法選手権大会(後楽園ホール) 軽量級 第4位
平成3年度 全日本拳法選手権大会(後楽園ホール) 軽量級 優勝
平成5年度 全国拳法選手権大会 一部準優勝 優秀選手賞
(フジサンケイ新聞社賞)
平成11年度 全日本拳法選手権大会         軽量級 優勝
平成12年度 全日本拳法選手権大会         中量級 優勝
平成15年7月31日 日本拳法 五段 日本拳法協会
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