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2016年の活動

歯周病は治せない感染症か

[日程]   平成28年11月19日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後8時30分まで
[講演会場] 「広島エソール2階」県歯科医師会館となり
[講師]   静岡県開業 鈴木龍 先生

講演内容

【講演テーマ】

「歯周病は治せない感染症か」<体内に入った歯周病菌を駆逐する>キーワード
「*バイオフィルム*QSシグナル*アジスロマイシン」

【講演内容】

歯周病は治せない感染症か <体内に入った歯周病菌を駆逐する>
キーワード *バイオフィルム *QSシグナル *アジスロマイシン
今の社会でも、ごく一部の地域ではまだ近代文化に触れないでいるコミュニティーが存在する。彼らはいわゆる砂糖(蔗糖)の摂取がない。また彼らには歯ブラシの習慣もない。
そして虫歯もなければ、歯周病もない。
こうした何故を考えていると、色々な想像をしてしまう。我々GPはその想像の中で真実を見つけていかなくてはならない。
考えてみれば歯科医師の仕事は感染症との戦いばかりと言って良い。歯周病、根尖病巣、カリエスなど、毎日日常で私たちは戦っているのである。こうした感染症との戦いで私たちは勝利しているとはとても思えない。特に<歯周病は完全には治らないものだ>と考えていた時代が長く続き、自分自身歯周病治療が楽しいものではなかった。
そうした気持ちを払拭するきっかけになったのが<アジスロマイシン中期投与>である。
その効果はあまりにも劇的であり、この事件をきっかけに<歯周病は治せる>と考えるようになった。ここ数年微生物の世界にひたり、急に歯周病という感染症との戦い方がクリアに考えられるようになった。今回はその戦い方を中心にお話しさせていただく。
1 感染対策は生体内、生体外、ポケット内で分けて考える。
2 細菌をターゲットにするのでなく、バイオフィルムがターゲットである。
  バイオフィルムがなければ、歯周病原菌は弱い細菌である。
3 アジスロマイシンは抗菌薬として作用するのでなく、QSシグナル阻害剤として作用する。歯周病原菌はアジスロマイシンに自然免疫を持っている。 また投与方法は1週間で効果が出る症例は20%以下であり、中期投与でないと効果がでない。1か月に1回という現在の投与方法が間違っている。身体の中のバイオフィルムを壊すことで、難治とされてきた色々な疾患が治る可能性を秘めている。皆さんもこのプログラムを行うことで、全身疾患と歯周病との関係が初めて実感できると確信している。もし生体内のバイオフィルムを破壊することが実証できれば、歯科から医科への大きな発信となる。
*咬合のスタンダード超ダイジェスト版
歯科医師臨床研修医の教育のために始めたこのシリーズも、回数を重ねた。今回はCADCAMの将来を考え、咬合への認識の大きな変化が必要であることを提案する。
1 咬合は角度でなく、曲面である。
2 下顎が動く咬合器が必要であり、それはバーチャルで表現される。下顎の位置は3次元での座標で示される。
3 中心咬合位の顎位は決まっていない、歯牙によって決められるものだ。

【講師プロフィール】

生年月日    昭和32年3月5日
昭和58 東京歯科大学 卒業       昭和61 すずき歯科医院 開業
平成1 医療法人社団 八龍会 設立
京セラメディカル POI公認インストラクター 社)日本口腔インプラント学会 専門医
JSOI臨床研修施設口腔インプラント生涯研修センター
近未来オステオインプラント学会 指導医・認定医  ICOI 認定医
歯科医師臨床研修プログラム責任者   バイオインテグレーション学会 理事
日本顕微鏡歯科学会          公益社団法人 日本補綴歯科学会  
特定非営利活動法人 日本歯周病学会  特定非営利活動法人 日本歯科保存学会、
歯内療法学会             特定非営利活動法人 日本歯内療法学会

小児の口の診方、考え方

[日程]   平成28年9月10日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後8時30分まで
[講演会場] 「広島エソール2階」県歯科医師会館となり
[講師] 日本歯科大学附属病院 小児歯科 内川喜盛教授

講演内容

【講演テーマ】

「小児の口の診方、考え方」

【講演内容】

子ども達が初めて出会う歯科医療は、将来の健康を維持するための大切な過程であり、重要な意味を持ちます。また、親の子供への関心はより高くなり、齲蝕予防はもちろん、歯並び、機能などの将来への影響を心配し、診査を希望して来院する割合が高くなり、小児歯科に関するより高度な知識を必要とされてきています。地域での小児歯科医療は、かかりつけ歯科医院の役割が大きく、健康づくりの中心となっています。さらに、かかりつけ歯科医師の先生方が小児の歯科医療についてより多くの情報を持ち、子供たちの健やかな成長の支援者としてさらなる活躍が期待されています。
そこで今回、下記の内容で、乳幼児期からの各時期のチェックポイントとその対応法についてお話したいと思います。

1・乳幼児の保護者、患児への対応
2.乳児の口腔内の特徴
3.乳幼児の診察のポイントとその対応
1)歯の状態(萌出状態、形成不全)
2)歯肉・粘膜、小帯の状態
3)歯の汚れ、う蝕(歯磨き、フッ化物、ミュータンスの感染)
4)習癖(吸指癖、おしゃぶり)
5)乳歯列期に対応する不正咬合
4.混合歯列期に歯列、咬合を乱す因子とその対応
1)萌出の異常(異所萌出、低位乳歯、埋伏歯)
2)歯数の異常(過剰歯、先天欠如)
3)軟組織の異常

【講師プロフィール】

略歴
昭和60年 3月   日本歯科大学歯学部 卒業
平成2年 3月   日本歯科大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
平成25年4月   日本歯科大学附属病院 小児歯科 教授
    日本歯科大学附属病院 副院長

日本小児歯科学会専門医・指導医

歯科医院の会計・税務の重要ポイント -税理士からみた実例を中心に-

[日程]   平成28年5月21日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後8時30分まで
[講演会場] 「広島エソール2階」県歯科医師会館となり
[講師]   税理士 山根 陽介先生

講演内容

【講演テーマ】

歯科医院の会計・税務の重要ポイント
-税理士からみた実例を中心に-

【講演内容】

・税理士の実例からみる歯科医院の経営の実態と傾向
・税理士の実例からみる歯科医院の人件費率や家賃比率などの各指標の傾向
・医療法人成りのメリットとデメリット(最適な税務選択のポイント)
・歯科医院の節税対策
・歯科医院の相続税対策

【講師プロフィール】

税理士 山根 陽介
■1980年 広島県広島市生まれ
■1999年 私立城北高等学校卒業
■2003年 早稲田大学政治経済学部卒業
卒業後は都内の税理士法人、辻・本郷税理士法人に入所
■2013年 生まれ育った広島で「山根総合会計事務所」を開業
「広島の中小企業を元気にしたい!」の一心で独立開業。生まれ育った地元の中小企業の社長 の最も身近なパートナーとなることを目指す。

推薦の言葉

今回の講演会の山根先生は現在、全国各地で講演会を開催される状態の人気講師の先生です。
今回の講演内容は、私が日常の自院の歯科税務管理での疑問点を山根先生にお聞きしたい項目を中心に講演会を依頼させてもらい実現した講演会です。まさに、歯科医院向けの特化した講演会です。必ずや、お役にたつ内容と思います。ぜひ、ご期待ください。
あすなろ会 専務 平岡歯科医院 平岡弘光

「スポーツデンティストとしての心構え」

[日程]   平成28年2月20日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後8時30分まで
[講演会場] 「広島エソール2階」県歯科医師会館となり
[講師]   東京歯科大学 特任教授 石上惠一先生

講演内容

近年、スポーツ選手の間でも歯の重要性が認識され始め、自身の口腔管理を意識する傾向になってきた。特に、国を代表する一流選手には顕著にその傾向が見られる。また、一般の人々にとっても噛むことと身体機能との関係は興味深い話題であり、健康を考えるときの大きな関心ごととなってきた。すなわち、正しい噛みあわせや顎の位置の安定は、日常生活やスポーツの基本と考えなくてはならず、健康的な口腔管理を維持し、正しく噛むことは、常に脳を刺激することとなり、身体(運動)機能にそのまま直結する影響力を持つことになると考えられる。一方、健康の維持という観点からも、「噛むこと」は重要であり、現在の高齢化社会における「健康・長寿」実現のため、「噛むこと」の理解を深め、活用することが求められている。さらに、一般中高齢者等の健康管理においても咬合・顎位の安定が転倒防止に重要であり、日常生活の中で注視すべき点となる。平成27年4月に日本体育協会公認スポーツデンティストの第1期生(67名)が誕生し、これに伴い日本歯科医師会のもと公認スポーツデンティスト協議会が発足した。これは、アスリートにとっても、またスポーツ愛好家のみならず、中高齢者等にもこれからのスポーツ歯学という健康歯学の分野が担う責任は、大きくなるものと考える。
今回、今後増えていくと思われるスポーツデンティストとして、選手、あるいは一般スポーツ愛好者等へのマウスガード提供及び歯科的治療時における注意点や身体機能への影響等をもう一度整理し、再確認して頂けるようお話したいと思う。

講師略歴

1979年 日本大学歯学部卒業
1986年 歯学博士(日本大学)
1986年~1988年 GUY’S HOSPITAL (UNIV. OF LONDON)に日本大学海外派遣研究員として留学
1997年 日本大学講師(歯学部歯科補綴学)
1997年~日本オリンピック委員会(JOC)強化スタッフ・スポーツドクター
1998年 東京歯科大学准教授(スポーツ歯学研究室主任)
1999年~2015年 慶煕大学(韓国) 客員教授
2001年~2015年 東京歯科大学教授(スポーツ歯学研究室主任)
2015年~東京歯科大学特任教授
     日本体育協会公認:スポーツデンティスト
青山クオーツデンタルクリニック(先端歯科センター)センター長

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