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2020年の活動

「歯内療法ケース&トピック2020」 

[日程] 令和2年3月7日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後8時30分まで
[講演会場] 「広島県歯科医師会館」2階 研修会室
[講師] 吉岡デンタルキュア 医院長 吉岡 俊彦 先生

講演内容

【講演テーマ】

「歯内療法ケース&トピック2020」

本年もあすなろ会で講演させて頂く機会を頂き、感謝致します。今回は普通の根管治療ではなく、少しイレギュラーな症例に対する診断・治療の話をさせて頂こうと思います。日常臨床の中で、時々遭遇し対応に苦慮されているであろう問題として、根未完成歯の根尖性歯周炎(特に中心結節破折によるもの)・歯根吸収(内部・外部)・歯根端切除術があると思います。
今回はそれらに関してエビデンスと症例を交えながら解説させて頂きます。

① 中心結節破折による根未完成歯の根尖性歯周炎への治療としては、アペキシフィケーションが思い浮かぶと思います。しかし、実は根尖周囲組織に炎症が出ていても歯髄の生活性が維持されていてアペキソゲネーシスが適応となる場合もあります。また、歯髄を失った根管内に再度軟組織を再建するリバイタライゼーションという処置にも注目が集まっています。

② 歯根外部吸収は歯科用コーンビームCTを用いた3次元的な分類が2018年に発表されました。歯根内部吸収・外部吸収について、原因から治療まで解説したいと思います。

③ 歯根端切除術は根尖を切ることが目的ではなく、感染を除去することが目的です。補綴物・築造体を除去せずに根尖性歯周炎の改善が見込める処置です。適応症から治療手順に関して解説したいと思います。

【略歴】

吉岡デンタルキュア(広島市中区)
2007年 東京医科歯科大学歯学部 卒業
2008年 広島大学病院研修医 修了
2008年 東京医科歯科大学大学院歯髄生物学分野 入局
2012年 学位(博士(歯学))取得
2013年 吉岡歯科医院 勤務
2016年 吉岡デンタルキュア 開設

「患者が予約日に来院しなかった時に考えること」

[日程] 令和2年4月25日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後8時30分まで
[講演会場] 「広島県歯科医師会館」2階 研修会室
[講師] 日本大学松戸歯学部 顎口腔機能治療学分野 教授
日本大学松戸歯学部付属病院 口・顔・頭の痛み外来 責任者 小見山 道 教授

講演内容

【講演テーマ】

「歯内療法ケース&トピック2020」

大学歯学部の付属病院という場所で、しかも痛みの外来という首から上の原因不明の痛みの受入れをする外来や顎関節・咬合科という咬み合わせに関する診療科で診療をしていると、良く前医の話をする患者に遭遇する。残念ながら、前医のことを褒め称えることはほとんどなく、治療を受けたことに対する後悔と前医への罵詈雑言を拝聴することがほとんどである。
原因として最も多いと感じるのはコミュニケーション不足である。患者に納得できる説明がなされておらず、合意なく治療が行われ「こんなはずではなかった」と訴える方が、ほぼ毎日のように来院される。これは歯科医師側が「説明したつもり」であるが、患者が「理解できていないのに治療された」ことにより問題が発生していることがほとんどである。
また、歯科の主たる疾患のう蝕、歯周病では、症状あるいは症候=治療となるが、筋・骨格系の問題である筋障害や関節障害は自然緩解が当たり前である。この概念が理解されていないケースも多く、下顎位は咀嚼筋障害や顎関節障害でいともたやすく変化し、それにつれて咬合状態も変化するが、症状の自然緩解によって、元の下顎位、咬合状態に戻る。咬合調整による問題発生を防ぐには、この現象の理解が必要であり、患者の訴えを修飾する因子についても理解が必要である。
さらに全く違った経緯で問題が発生しているのが感覚系の問題によるトラブルである。神経障害性疼痛や感覚麻痺、関連痛や中枢性感作による疼痛過敏などの目に見えない問題、炎症では説明できない問題が発生すると、歯科医師がパニックになるようである。それもそのはずで、これらの教育が本格的に始まったのは、つい最近のことである。同様に、中枢性の問題であるいわゆる精神疾患についても、歯科医師が対応について苦慮していて、よく相談される。
今回は、予約の日に来院しなくなったこのような患者が、実は他院でどのようになっているかという視点でお話をさせていただき、先生方の日常臨床でのトラブルを予防する一助になれば幸甚である.

【略歴】

1989年 日本大学松戸歯学部卒業
1990年 日本大学松戸歯学部 総義歯補綴学講座 
1998年 日本大学 博士(歯学)
2003年 日本大学松戸歯学部講師
2003年~2005年 ベルギー王国ルーベンカトリック大学歯学部 客員教授
2011年~ 日本大学松戸歯学部准教授
2016年~ 日本大学松戸歯学部教授 顎口腔機能治療学講座 
日本大学松戸歯学部付属病院 口・顔・頭の痛み外来 責任者
日本補綴歯科学会指導医 代議員
日本顎関節学会指導医 理事 評議員
日本口腔顔面痛学会指導医 常任理事 評議員
日本顎口腔機能学会 評議員、日本疼痛学会 評議員
日本歯科心身医学会 評議員
Asian Academy of Craniomandibular Disorders: Council
International Association of Dental Research: Neuroscience Group Past President
International Association for the Study of Pain

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