平成27年度第2回あすなろ会例会ご案内

「食べること 生きること ~最期まで口から食べる街づくり~」

[日程]   平成27年5月23日土曜日
[講演時間] 午後6時から 午後8時30分まで
[講演会場] 「広島エソール2階」県歯科医師会館となり
[懇親会場] 場所を選定中です。午後8時40分より
[講師]   五島 朋幸 医院長
[講演会費] 医師4000円 医療スタッフ1000円 歯科医師4000円 スタッフ1000円
[懇親会費] 医師5000円 医療スタッフ5000円 歯科医師5000円 スタッフ5000円

講演内容

「食べること 生きること ~最期まで口から食べる街づくり~」
胃ろう大国日本。現代日本社会には40万人もの胃ろう造設者がいると言われている。これは日本の医療水準の高さを表すとともに「口から食べること」を粗末にしていることをも表す。このような社会でわれわれ歯科にできることはないのだろうか。口腔ケアを正しく理解し、食支援を実践していくことこそがわれわれの使命である。
東京都新宿区で平成21年7月「最期まで口から食べられる街、新宿」をモットーに新宿食支援研究会(新食研)を設立した。われわれが考える食支援とは、「本人、家族に口から食べたいという希望がある、もしくは身体的に栄養ケアの必要がある人に対し、適切な栄養管理、経口摂取の維持、食を楽しんでもらうことを目的としてリスクマネジメントの視点を持ち、適切な支援を行うこと」。
新食研が目指す活動は、地域に向けて一方向の情報発信を強化することではない。地域という単位で意識改革をし、医療職、介護職などという垣根も越え、一般市民参加で「何らかの食や栄養の異常を見つける人」、「適切な支援者につなぐ人」、そして「結果を出す人(支援者)」を地域で無限に作りだすことである。われわれの活動のすべてが「見つける」「つなぐ」「結果を出す」にあるといっても過言ではない。
この活動を進めていくに当たり、当初から次の3つの活動目標を掲げた。①介護職、特にホームヘルパーの食に対する意識向上、②食支援にかかわる多職種間でのネットワーク作りと、③食支援の地域での実践。この3つの活動目標に対し、多くのワーキンググループが設置されそれぞれ活動している。
たしかに最期まで口から食べられる楽しみ、満足感を与えることが我々の重要な使命である。しかし、専門職のネットワークをいくら強固にしたところで、介護現場が、いや、社会が食の大切さに気付かなければこの活動に意味はない。「口から食べる」ことの意味を社会に問うことこそ真の食支援と考えている。

講師略歴

 
歯科医師、博士(歯学)。
日本歯科大学歯学部卒。
平成9年より訪問歯科診療に取り組み始める。
平成15年よりふれあい歯科ごとう代表。日本歯科大学附属病院口腔リハビリテーション科臨床准教授、東京医科歯科大学非常勤講師、慶応義塾大学非常勤講師、新宿食支援研究会代表。
著書に「愛は自転車に乗って 歯医者とスルメと情熱と」(大隅書店)、「口腔ケア○と×」(中央法規)、「食べること生きること ~介護予防と口腔ケア~」(北隆館)(監修・著)、「誤嚥性肺炎予防のための口腔ケアと腸管免疫の重要性」(オーラルケア)他

推薦の言葉 五島朋幸先生とは

五島朋幸先生は、在宅医療や在宅介護と言われている現在、歯科診療はもちろん〝食べることを支える〟ことを常に考えながら、寝たきりになって食べることのできなくなった方や、十分かめなくて栄養不足になった方の入れ歯を修正し、独自の工夫による摂食嚥下訓練を行い、食べる喜びと生きる力を与え続けておられます。熱き思いをもって訪問診療を行っておられる先生です。
TVの出演(ザ・ドキュメンタリー、NHK生活ほっとモーニング・おはよう日本等)も多数あり、現在ラジオ番組もされていらっしゃいます。摂食・嚥下リハビリテーション学会でもシンポジストとして、また全国各地でご講演されている「在宅の第一人者」でいらっしゃいます。
なかなか拝聴することの出来ない五島先生の熱いお話をぜひ聴きにいらして下さい。

お問い合わせ先

平岡歯科医院  平岡 弘光 宛
〒732-0052 広島市東区光町2-5-3第11平勝ビル201
TEL 082-263-1100 FAX 082-263-1573

カテゴリー: お知らせ   パーマリンク